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 奈良県立医科大学の推薦入試(数学)

2012年(平成24年)までは、推薦入試の試験科目は「小論文」と「面接」(とセンター試験の点数)でしたが、 2013年(平成25年)から、「英数理の学科試験」と「面接」(とセンター試験の点数)になりました。 「小論文」の採点基準がどのようなものなのか分かりませんが、 少なくとも「小論文」よりも「学科試験」の方が厳密な点数で評価されるので、 私個人としては(曖昧さがなくなり)喜ばしいと思っています。

試験時間 180分間
試験科目 英語
数学
理科(化学・生物・物理から1科目選択)

まず「180分間の試験時間内で3科目を自由に解く」という方式に驚かされますが、 得意科目で浮いた時間を不得意科目に廻すことができるので大賛成です。

さて、2013年(平成25年)から始まった推薦入試も随分と出題傾向に変化が出ています。 2016年(平成28年)までは「全15問に答えだけ述べる」方式が続いていました。レベルも超基礎基本問題 ばかりで,受験生の層を考えると数学での差はほとんどつかない状態でした。しかし、 2017年(平成29年)からレベル、内容とも大幅に変更になりました。 「答えだけを述べる」方式に変わりはありませんが(2018年からは一部記述問題も登場)、 難易度が大幅に上がり、 従来通りの出題を期待して望んだ人は、問題を見た瞬間に青ざめ,撃沈したことでしょう。 翌2018年(平成30年)は前年の反動か、やや落ち着いた(標準的な)内容になりました。 その後は,年を追うごとに易しくなり,最近は「ごく普通の入試問題」っぽくなっています。 なお、最近の傾向として、整数問題の出題が目立ちます。十分に対策しておくべきでしょう。

「ごく普通」とはいうものの,180分で3科目ですから,1科目あたり60分。 この数学の問題を60分で完答するのはきわめて困難でしょう。 内容は数学ⅠⅡⅢAB全分野から満遍なく出題されているので十分な対策が必要です。 また、問題による難易の差も激しいのが特徴です。 大まかに「基本」「標準」「やや難」「難」の4段階表示しました。 「基本」と「標準」を確実に解くことが重要で、「やや難」「難」は試験時間内で解くことは、 ほぼ不可能だと思われます。これら問題はサッサと諦め,他の問題の見直しや他教科に時間を割く方が 賢明です。

出題年 推薦入試 内容
2024年
(令和6年)
問題 /  解答 第1問 最大最小問題(標準)
第2問 図形の変換(やや難)
第3問 定績分と漸化式(標準)
第4問 高次方程式(基本)
第5問 y=logx/xのグラフ(基本)
2023年
(令和5年)
問題 /  解答 第1問 2次関数(基本)
第2問 数列(標準)
第3問 空間座標・体積(標準)
第4問 等差数列(基本)
第5問 数列(基本)
2022年
(令和4年)
問題 /  解答 第1問 三角関数(基本)
第2問 定積分と漸化式(標準)
第3問 微分と積分の計算(基本)
第4問 空間座標(基本)
第5問 集合と要素(やや難)
2021年
(令和3年)
問題 /  解答 第1問 無理関数の接線と面積(標準)
第2問 必要十分条件(基本)
第3問 空間図形(標準)
第4問 条件付き確率(標準)
第5問 整数問題(基本)
2020年
(令和2年)
問題 /  解答 第1問 定積分と漸化式(標準)
第2問 軌跡と領域(基本)
第3問 ベクトル(標準)
第4問 確率と極限(やや難)
第5問 整数(やや難)
2019年
(平成31年)
問題 /  解答 第1問 高次方程式(標準)
第2問 確率(基本)
第3問 ベクトルと空間図形(難)
第4問 整数(標準)
第5問 関数と数列(難)
2018年
(平成30年)
問題 /  解答 第1問 3次方程式の解(基本)
第2問 三角比と図形(標準)
第3問 複素平面(標準)
第4問 漸化式(難)
第5問 ベクトル(標準)
第6問 関数(やや難)
2017年
(平成29年)
問題 /  解答 第1問 関数(やや難)
第2問 漸化式と極限(標準)
第3問 高次方程式(基本)
第4問 確率(標準)
第5問 集合と要素(基本)
第6問 ベクトルと空間図形(難)
2016年
(平成28年)
問題 /  解答 全15問の小問集合(すべて基本)
したがって全問正解が望ましい
2015年
(平成27年)
問題 /  解答 全15問の小問集合(すべて基本)
したがって全問正解が望ましい
2014年
(平成26年)
問題 /  解答 全15問の小問集合(すべて基本)
したがって全問正解が望ましい
2013年
(平成25年)
問題 /  解答 全15問の小問集合(すべて基本)
したがって全問正解が望ましい
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