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 私の好きなオペラ

好きなオペラを選んでみた(好きな順番ではない。この12作品は私にとって 同率1位みたいなものである)。この中で、エレクトラ以外はすべて実際の舞台で観た。 こんな程度で「オペラ好き」って言って良いのか疑問だが、 日本に住んでいる限り仕方のないこと。日常的にオペラに接する機会がないんだから (新国立劇場でさえ、同じ演目は5年に1回くらいしかない)、我々はひたすら音楽作品として CDに耳を傾けるしかない。そう,ここに挙げた12作品はCDを聴いて聴いて聴きまくった作品である。 「舞台を観る」のではなく「音楽を聴く」という観点で選ぶことにした。 「なぜ、モーツァルトが入ってないのか。お前は本当にオペラが分かっているのか?」
→はい、モーツァルトの真髄はピアノ協奏曲とオペラであるのは私も激しく同意します。
 
「ワーグナーが3作品もあるのは多すぎる。お前はワグネリアンなのか?」
→はい、それが何か?
 
「結局のところ有名オペラばかりじゃないか。それでオペラ通を気取るなよ」
→でも、現に素晴らしい作品ですし。
 
などのお叱りの声が聞こえてきそうだが、好きなものは好きなんだから仕方ない。 オペラ作家と言えば、ドイツ物ではワーグナーとRシュトラウス、 イタリア物ではヴェルディとプッチーニということになろう。 この4人の作品が多くなるのは当然のこと(この4人で9作品)。 加えて、ベートーヴェン唯一のオペラと20世紀の傑作を2作品(ベルクとブリテン)入れた。
以下に、現在、私が所有しているCDを並べてみた。

ベートーヴェン 歌劇「フィデリオ」

「フィデリオ」は長らく序曲だけを聴いてきた。 が、「エグモント」「コリオラン」「レオノーレ第3番」より聴いた回数は少ない。 つまり、「フィデリオ」のことをほとんど「知らなかった」わけだ。 「フィデリオ」の素晴らしさに開眼したのは、2019年4月29日にウィーン国立歌劇場で観たときだった。 まあ、音の美しかったこと! 何というか、全くよどみや濁りのない清流のような演奏であった。 ウィーン国立歌劇場にとって「フィデリオ」は「フィガロ」と並んで まさに自家薬籠中の曲であり、まさに完璧であった。この演奏をきっけに「フィデリオ」全曲を 聴き始めた。最初はやはりカラヤンからである。

トスカニーニ/NBC交響楽団(1944)

(レオノーレ)(フロレスタン)(ロッコ)(ドン・ピツァロ)(ドン・フェルナンド)(マルツェリーネ)(ヤキーノ)

フルトヴェングラー/ウィーンフィルハーモニー(1948)

1948年8月3日 ザルツブルク小劇場でのライブ録音
(レオノーレ)(フロレスタン)(ロッコ)(ドン・ピツァロ)(ドン・フェルナンド)(マルツェリーネ)(ヤキーノ)

フルトヴェングラー/ウィーンフィルハーモニー(1953)

1953年10月13~17日 ムジークフェラインでの録音
(レオノーレ)(フロレスタン)(ロッコ)(ドン・ピツァロ)(ドン・フェルナンド)(マルツェリーネ)(ヤキーノ)

ベーム/ドレスデン国立歌劇場(1969)

(レオノーレ)(フロレスタン)(ロッコ)(ドン・ピツァロ)(ドン・フェルナンド)(マルツェリーネ)(ヤキーノ)

カラヤン/ベルリンフィルハーモニー(1970)

(レオノーレ)(フロレスタン)(ロッコ)(ドン・ピツァロ)(ドン・フェルナンド)(マルツェリーネ)(ヤキーノ)

バーンスタイン/ウィーンフィル(1978)

(レオノーレ)(フロレスタン)(ロッコ)(ドン・ピツァロ)(ドン・フェルナンド)(マルツェリーネ)(ヤキーノ)

ラトル/ベルリンフィル(2003)

2003年4月12日と13日にザルツブルク復活祭音楽祭で舞台上演された後をうけて、 4月25日~28日の3日間にかけてベルリン・フィルハーモニー大ホールにおいて コンサート形式で演奏された模様をライブ収録したもの。
(レオノーレ)(フロレスタン)(ロッコ)(ドン・ピツァロ)(ドン・フェルナンド)(マルツェリーネ)(ヤキーノ)

ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」

高校生のころ、NHK教育テレビで「トリスタンとイゾルデ」が全曲放送された。 バレンボイムの指揮、ポネルの演出で1983年のバイロイト音楽祭の舞台であった。 コロの熱唱と第2幕の圧倒的に美しい舞台演出に大変感動した記憶がある。 私のワーグナー体験はここから始まった。 120分のビデオテープの3倍モードで録画し、何度も何度も憶えるくらい観た。 おかげで、他のどんな演奏を聴いても、この舞台のシーンが頭によぎるようになってしまった。
その後、フルトヴェングラー、ベーム、クライバーという人類の遺産とも言うべき3つの録音に出会う。 甲乙つけがたい歴史的名盤。

ライナー/コヴェンドガーデン王立歌劇場(1936)

メルヒオール/フラグスタート/ヤンセン/カルター/リスト

ボダンツキー/メトロポリタン歌劇場(1938)

1938年4月16日ライブ録音
Melchior(トリスタン) Flagstad(イゾルデ) Huehn(クルヴェナール) Branzell(ブランゲーネ) List(マルケ王)

カラヤン/バイロイト祝祭管弦楽団(1952)

(トリスタン)(イゾルデ)(クルヴェナール)(ブランゲーネ)(マルケ王)

☆☆☆フルトヴェングラー/フィルハーモニア管弦楽団(1952)

ズートハウス/フラグスタート/フィッシャー=ディースカウ/シーボム/グラインドル
全盛期を過ぎたとはいえフラグスタート(録音当時57歳)のイゾルデが素晴らしい。 ズートハウスがやや大人しい気がしないではないが。

ショルティ/ウィーンフィル(1960)

1960年9月 ゾフィンザール
Uhl(トリスタン) Nilsson(イゾルデ) Krause(クルヴェナール) Resnik(ブランゲーネ) Mill(マルケ王)

☆☆ベーム/バイロイト祝祭管弦楽団(1966)

ヴィンドガッセン/ニルソン/ヴェヒター/ルードヴィッヒ/タルヴェラ
女性ワーグナー歌手としてフラグスタートとニルソンは双璧だと思うが、ここに聴く ニルソンはやや金属的な感じがして、好みが分かれるところ。 ヴィントガッセンのトリスタンは実に素晴らしい。感情の爆発。

カラヤン/ベルリンフィル(1971~1972)

(トリスタン)(イゾルデ)(クルヴェナール)(ブランゲーネ)(マルケ王)

バーンスタイン/バイエルン放送交響楽団(1981)

(トリスタン)(イゾルデ)(クルヴェナール)(ブランゲーネ)(マルケ王)

☆クライバー/ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1982)

コロ/プライス/フィッシャー=ディースカウ/ファスベンダー/モル

パッパーノ/ロイヤルオペラハウス管弦楽団(2004)

(トリスタン)(イゾルデ)(クルヴェナール)(ブランゲーネ)(マルケ王)

(DVD)バレンボイム/バイロイト祝祭(1983)

(トリスタン)(イゾルデ)(クルヴェナール)(ブランゲーネ)(マルケ王)

ワーグナー 楽劇「ワルキューレ」

「ワルキューレ」との付き合いは長い。 なにせ、人生で初めて観たオペラが「ワルキューレ」なのであるから(1993年9月8日ウィーン国立歌劇場)。 しかし、サッパリ理解できずに、返り討ちに遭った気分だった。 その後、第三幕の前奏曲は聴くものの(大多数の人がそうであるように)なかなか全曲に踏み出せないでいた。 そのころ(大学時代)に出会ったのが「クナの第一幕」。これには完全にやられた。それとクナの別のアルバムから 「第三幕のフィナーレ」。最初の第一音の、輝かしくも重厚な地響きのするような音! ワーグナーの音楽に目覚めたのは、この第一音だった。 その後、フルトヴェングラーのウィーンフィル盤、ベーム、ショルティと聞き進んでいく。
それにしても、数えてみたら、リング全曲を15セットくらい所有しているようだ。 私が学生のころはリング全曲と言えば、スタジオ録音のショルティ盤かライブ録音のベーム盤 くらいしかなかった(本当にこの2択だった)。しかも大変な高価だった。それが、今となっては 廉価で手に入るのが嬉しい。

フルトヴェングラー/ミラノスカラ座(1950)※リング全曲

1950年3月9日 ライブ録音
Treptow(ジークムント) Konetzni(ジークリンデ) Weber(フンディング) Flagstad(ブリュンヒルデ) Frantz(ヴォータン) Hongen(フリッカ)  

フルトヴェングラー/RAIローマ交響楽団(1953)※リング全曲

1953年10月29日(第一幕)11月3日(第二幕)11月6日(第三幕)
Windgassen(ジークムント) Konetzni(ジークリンデ) Frick(フンディング) Model(ブリュンヒルデ) Frantz(ヴォータン) Kaverti(フリッカ)  

フルトヴェングラー/ウィーンフィル(1954)

1954年9月28日~10月6日 ムジークフェラインザール 
Suthaus(ジークムント) Rysanek(ジークリンデ) Frick(フンディング) Model(ブリュンヒルデ) Frantz(ヴォータン) Klose(フリッカ)  

クラウス/バイロイト祝祭(1953)※リング全曲

1953年8月
Vinay(ジークムント) Resnik(ジークリンデ) Greindl(フンディング) Varnay(ブリュンヒルデ) Hotter(ヴォータン) Malaniuk(フリッカ)  

カイルベルト/バイロイト祝祭(1953)※リング全曲

1953年7月
Vinay(ジークムント) Resnik(ジークリンデ) Greindl(フンディング) Model(ブリュンヒルデ) Hotter(ヴォータン) Malaniuk(フリッカ)  

カイルベルト/バイロイト祝祭(1955)※リング全曲

1955年7月25日
Vinay(ジークムント) Brouwenstijn(ジークリンデ) Greindl(フンディング) Varnay(ブリュンヒルデ) Hotter(ヴォータン) Milinkovic(フリッカ)  

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1956)※リング全曲

1956年8月14日 ライブ録音
Windgassen(ジークムント) Brouwenstijn(ジークリンデ) Greindl(フンディング) Varnay(ブリュンヒルデ) Hotter(ヴォータン) Milinkovic(フリッカ)  

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1957)※リング全曲

1957年7月27日 ライブ録音
Vinay(ジークムント) Nilsson(ジークリンデ) Greindl(フンディング) Varnay(ブリュンヒルデ) Hotter(ヴォータン) Milinkovic(フリッカ)  

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1958)※リング全曲

Vickers(ジークムント) Rysanek(ジークリンデ) Greindl(フンディング) Varnay(ブリュンヒルデ) Hotter(ヴォータン) Gorr(フリッカ)  

クナッパーツブッシュ/ウィーンフィル(1957)※第一幕のみ

1957年10月28~30日 ウィーン ゾフィンザール
Svanholm(ジークムント) Flagstad(ジークリンデ) Mill(フンディング)

ケンペ/コヴェントガーデン王立歌劇場(1957)※リング全曲

1957年9月27日 ライブ録音
Vinay(ジークムント) Fisher(ジークリンデ) Dalberg(フンディング) Nilsson(ブリュンヒルデ) Hotter(ヴォータン) Milinkovic(フリッカ)  

ショルティ/ウィーンフィル(1965)※リング全曲

1965年10月、11月 ウィーン ゾフィンザール
King(ジークムント) Crespin(ジークリンデ) Frick(フンディング) Nilsson(ブリュンヒルデ) Hotter(ヴォータン) Ludwig(フリッカ)  

カラヤン/バイロイト祝祭(1951)※第三幕のみ

(ジークムント) (ジークリンデ) (フンディング) (ブリュンヒルデ) (ヴォータン) (フリッカ)  

カラヤン/ベルリンフィル(1967)※リング全曲

(ジークムント) (ジークリンデ) (フンディング) (ブリュンヒルデ) (ヴォータン) (フリッカ)  

ベーム/バイロイト祝祭(1967)※リング全曲

(ジークムント) (ジークリンデ) (フンディング) (ブリュンヒルデ) (ヴォータン) (フリッカ)  

バレンボイム/バイロイト祝祭(1992)※リング全曲

(ジークムント) (ジークリンデ) (フンディング) (ブリュンヒルデ) (ヴォータン) (フリッカ)  

ティーレマン/バイロイト祝祭(2008)※リング全曲

(ジークムント) (ジークリンデ) (フンディング) (ブリュンヒルデ) (ヴォータン) (フリッカ)  

ラインスドルフ/メトロポリタン歌劇場(1940)

1940年2月17日ライブ録音
(ジークムント) (ジークリンデ) (フンディング) (ブリュンヒルデ) (ヴォータン) (フリッカ)  

ラインスドルフ/メトロポリタン歌劇場(1940)

1940年3月30日NBC放送用録音
Melchior(ジークムント) Lehmann(ジークリンデ) List(フンディング) Lawrence(ブリュンヒルデ) Schorr(ヴォータン) Thorborg(フリッカ)  

ラインスドルフ/メトロポリタン歌劇場(1941)

1941年12月6日放送用録音
Melchior(ジークムント) Varnay(ジークリンデ) Kipnis(フンディング) Traubel(ブリュンヒルデ) Schorr(ヴォータン) Thorborg(フリッカ)  

ラインスドルフ/ロンドン交響楽団(1962)

Viclers(ジークムント) Brouwenstijn(ジークリンデ) Ward(フンディング) Nilsson(ブリュンヒルデ) London(ヴォータン) Gorr(フリッカ)  

サヴァリッシュ/バイエルン国立歌劇場(1989)※リング全曲

(ジークムント) (ジークリンデ) (フンディング) (ブリュンヒルデ) (ヴォータン) (フリッカ)  

ヤノフスキ/ドレスデン国立歌劇場(1981)※リング全曲

1981年4月22~29日ドレスデン ルカ教会
Jerusalem(ジークムント) Norman(ジークリンデ) Moll(フンディング) Altmeyer(ブリュンヒルデ) Adam(ヴォータン) Minton(フリッカ)  

メータ/ニューヨークフィル(1985)※第一幕のみ

1985年1月31日~2月5日 ニューヨーク リンカーンセンター ライブ録音
Hofmann(ジークムント) Marton(ジークリンデ) Talvela(フンディング)

(DVD)ブーレーズ/バイロイト祝祭(1980)※リング全曲

(ジークムント) (ジークリンデ) (フンディング) (ブリュンヒルデ) (ヴォータン) (フリッカ)  

ワーグナー 舞台神聖祝祭劇「パルジファル」

「トリスタン」「ワルキューレ」を聴き込んでいた私にとって、「次の」ワーグナーは何であるべきか。 クナでワーグナーに開眼した私にとっては、選択肢は1つしかなかった。1962年のパルジファルである。 どの解説書を読んでも「史上最高の演奏」「歴史的名盤」の文言が躍り、さぞかし期待も膨らむのだが、 最初に聴いたときの印象は「ん?」だった。

グイ/RAI交響楽団(1950)※イタリア語歌唱

1950年11月20日、21日ローマライブ

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1951)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1952)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1954)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1956)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1957)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1958)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1959)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1960)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1961)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1962)

ロンドン(アンフォルタス) タルヴェラ(ティトゥレル) Hotter(グルネマンツ) トーマス(パルジファル) ナイトリンガー(クリングゾール) Dalis(クンドリ)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1963)

クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭(1964)

Stewart(アンフォルタス) Hagenau(ティトゥレル) Hotter(グルネマンツ) Vickers(パルジファル) Neidlinger(クリングゾール) Dalis(クンドリ)

カラヤン/ウィーンフィル(1961)

1961年4月1日ライブ録音
Waecher(アンフォルタス) Franc(ティトゥレル) Hotter(グルネマンツ) Uhl(パルジファル) Berry(クリングゾール) Hongen&Ludwig(クンドリ)

ブーレーズ/バイロイト祝祭(1970)

Stewart(アンフォルタス) Ridderbusch(ティトゥレル) Crass(グルネマンツ) King(パルジファル) McIntyre(クリングゾール) Jones(クンドリ)

ショルティ/ウィーンフィル(1972)

1972年3月 ゾフィンザール
Fischer-Dieskau(アンフォルタス) Hotter(ティトゥレル) Frick(グルネマンツ) Kollo(パルジファル) Kelemenn(クリングゾール) Ludwig(クンドリ)

カラヤン/ベルリンフィル(1979)

レヴァイン/バイロイト祝祭(1985)

グッドオール/ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団(1984)

バレンボイム/ベルリンフィル(1990)

Dam(アンフォルタス) Tomlinson(ティトゥレル) Holle(グルネマンツ) Jerusalem(パルジファル) Kannen(クリングゾール) Meier(クンドリ)

ティーレマン/ウィーン国立歌劇場管弦(2005)

Struckmann(アンフォルタス) Anger(ティトゥレル) Selig(グルネマンツ) Domingo(パルジファル) Bankl(クリングゾール) Meier(クンドリ)

(DVD)シュタイン/バイロイト祝祭(1981)

(Blu-ray)シノーポリ/バイロイト祝祭(1998)

R.シュトラウス 歌劇「ばらの騎士」

これも初めて観たのは、私が高校生のころのNHK教育テレビ。 カラヤン指揮のザルツブルク音楽祭のもの (前述の「トリスタン」もそうだが、今から思えば、 地上波でオペラ全曲を放送するなんて考えられないことだが、 ベルリン国立歌劇場来日公演の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(スウィトナー指揮)も NHK教育テレビで全曲放送されたのである)。 さて、このオペラは、カラヤンとクライバーの独壇場であろう。この2人の音と映像は まさに世界遺産だと思う。

エーリヒ・クライバー/ウィーンフィル(1954)

(元帥夫人)(オクタヴィアン)(オックス男爵)(ゾフィー)

ショルティ/ウィーンフィル(1968)

1968年11月 ゾフィンザール
Crespin(元帥夫人)Minton(オクタヴィアン)Jungwirth(オックス男爵)Donath(ゾフィー)

カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団(1956)

(元帥夫人)(オクタヴィアン)(オックス男爵)(ゾフィー)

カラヤン/ウィーンフィル(1960)

(元帥夫人)(オクタヴィアン)(オックス男爵)(ゾフィー)
ザルツブルク祝祭大劇場のこけら落としのライブ録音。リーザ・デラ・カーザが主役の伯爵夫人を 歌っているが、この年の舞台で映像として残っているのは、伯爵夫人が シュヴァルツコップである。 この辺の交代劇に事情については、以下のサイトに詳しい。
1960年「ばらの騎士」の真相

カラヤン/ウィーンフィル(1984)

(元帥夫人)(オクタヴィアン)(オックス男爵)(ゾフィー)

クライバー/バイエルン国立歌劇場(1973)

(元帥夫人)(オクタヴィアン)(オックス男爵)(ゾフィー)

ベーム/ドレスデン国立歌劇場(1958)

(元帥夫人)(オクタヴィアン)(オックス男爵)(ゾフィー)

(DVD)カラヤン/ウィーンフィル(1960)

(DVD)カラヤン/ウィーンフィル(1984)

(DVD)クライバー/バイエルン国立歌劇場(1979)

(DVD)クライバー/ウィーン国立歌劇場(1994)

R.シュトラウス 歌劇「エレクトラ」

ベーム/ドレスデン国立歌劇場(1960)

小澤征爾/ボストン交響楽団(1998)

ショルティ/ウィーンフィル(1966)

1966年9月 ゾフィンザール
Nilsson(エレクトラ) Resnik(クリテムネストラ) Collier(クリソテミス) Stolze(エギスト) Krause(オレスト)

ヴェルディ 歌劇「椿姫」

☆☆☆ジュリーニ/ミラノスカラ座(1955)

1955年5月28日のライヴ録音。
Callas(ヴィオレッタ) di Stefano(アルフレート) Bastianini(ジェルモン) Zanolli(フローラ) Mandelli(アンニーナ)
音質は極めて悪いが、第1幕の幕が上がった瞬間に、 客席からのどよめきが聞き取れるほど、ヴィスコンティの絢爛豪華な舞台演出が話題になった 歴史的公演。カラス、ステファーノ、バスティアニーニという当時のEMIのイタリアオペラ 3大スターが揃い踏みなんだから、悪かろうはずがない。 私も初めて聴いたときは衝撃を受けた。何度も何度も聴き込んだため、歌手の息使いや フレーズまでもが完全に頭に刷り込まれてしまった。
この公演があまりに大成功だったため、1964年にカラヤンがフレーニのヴィオレッタ、 ゼッフィレッリの演出で公演するもフレーニの不調もあって大失敗。散々な不評を被る (なお、多くの録音を残したカラヤンも、よほどこの失敗が堪えたのか「椿姫」だけは 録音していない)。「マリアカラスの呪い」とも言われ、 以後、1989年にムーティ指揮で上演されるまでスカラ座では「椿姫」が 全く上演されなかったというから、マリアカラス恐るべし。

サンティーニ/トリノRAI交響楽団(1953)

1953年9月マリアカラスの唯一のスタジオ録音
Callas(ヴィオレッタ) Albanese(アルフレート) Savaresa(ジェルモン) Gandolfo(フローラ) Manrietti(アンニーナ)

ギオーネ/リスボン・サン・カルロ交響楽団(1958)

1958年3月27日 リスボン ライブ録音

☆☆☆クライバー/ハイエルン国立歌劇場(1976)

ヴェルディ 歌劇「オテロ」

カラヤン/ウィーンフィル(1961)

1961年5月 ゾフィンザール
del Monaco(オテロ) Tebaldi(デスデモーナ) Protti(イアーゴ)
言わずと知れた歴史的名盤。デル・モナコのオテロはエレーデ指揮の旧盤の方が 声に勢いがあるが、やはり総合的に見て、このカラヤン盤に軍配があがる。
なお、当時のDECCAプロデューサーのカルショーの手記によれば(『レコードはまっすぐに』学研)によれば、 当初、イアーゴ役にバスティアニーニを起用する計画だったらしいが、いざ録音が始まると、 バスティアニーニの言動にカラヤンが激怒し、プロッティに変更されたようだ。

チョン・ミョンフン/パリ・オペラ座バスティーユ管弦楽団(1993)

1993年5月
Domingo(オテロ) Studer(デスデモーナ) Leiferkus(イアーゴ)

プッチーニ 歌劇「トスカ」

これはもう、マリアカラス以外、考えられない。特に1953年の録音は、人類の世界遺産である。

☆☆☆デ・サバタ/ミラノスカラ座(1953)

Callas(トスカ) di Stefano(カヴァラドッシ) Gobbi(スカルピア)

チルラリオ/コベントガーデン王立歌劇場(1964)

1964年1月24日ライブ録音
Callas(トスカ) Cioni(カヴァラドッシ) Gobbi(スカルピア)

プレートル/パリ音楽院管弦楽団(1964)

1964年12月、1965年1月 スタジオ録音
Callas(トスカ) Bergonzi(カヴァラドッシ) Gobbi(スカルピア)

プッチーニ 歌劇「ボエーム」

ヴォットー/ミラノスカラ座管弦楽団(1956)

1956年8月20日~25日、9月3日~4日
Callas(ミミ) (ロドルフォ) (ムゼッタ) (マルチェルロ) (コルリーネ) (ショナール)

カラヤン/ベルリンフィル(1972)

1972年10月 イエスキリスト教会 
Freni(ミミ) Pavarotti(ロドルフォ) Harwood(ムゼッタ) Panerai(マルチェルロ) Ghiaurov(コルリーネ) Maffeo(ショナール)

トスカニーニ/NBC交響楽団(1946)

1946年2月3日、10日の放送用録音
Albanese(ミミ) Peerce(ロドルフォ) McKnight(ムゼッタ) Valentino(マルチェルロ) Moscona(コルリーネ) Cehanovsky(ショナール)

セラフィン/ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団(1959)

1959年8月
Tabaldi(ミミ) Bergonzi(ロドルフォ) d'Angelo(ムゼッタ) Bastianini(マルチェルロ) Siepi(コルリーネ) Cesari(ショナール)

ブリテン 歌劇「ピーター・グライムズ」

このオペラを初めて観た(聴いた)のは、ウィーン国立歌劇場での舞台である。 旅行の日程上、たまたま上演していたので、「まっ、とりあえず観ておくか」 くらいのノリで臨んだ舞台だった。

ブリテン/コヴェントガーデン王立歌劇場(1958)

ベルク 歌劇「ヴォツェック」

ベーム/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団(1965)

クライバー/バイエルン国立歌劇場(1970)

1970年11月27日のライブ録音

ケーゲル/ライプツィヒ放送交響楽団(1973)

1973年4月9日演奏形式のライブ録音

アバド/ウィーンフィル(1987)

1987年6月のライブ録音

(DVD)ヴァイグレ/リセウ大歌劇場(2006)

この映像はかなり刺激的。ヤバい。
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